アレルギーが原因となって現れる症状には様々なものがありますが、ここでは、お子さんによく見られる疾患について簡単にご説明いたします。
アレルギーがご心配な場合はご相談ください。
小児の気管支喘息は、約90%がアトピー型で、乳幼児期に発症し、60%以上のお子さんは思春期には無症状になり寛解します。発作の強度と頻度で重症度の判定をし、治療方針を決めます。
小児のアトピー性皮膚炎は、皮膚のバリアー機能の低下で発現します。一般的には乳幼児期に発症し思春期には60%が治癒しますが、成人になって再発することがあります。乳児期の皮膚炎のコントロールが食物アレルギーの発症といったアレルギーマーチを予防する上で重要であると考えられています。
小児のアレルギー性鼻炎の3症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりです。原因としてハウスダスト、ダニ、アルテルナリア、スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサなどがあります。
小児のアレルギー性結膜炎では、涙、目ヤニ、目の充血などの症状がみられます。目のかゆみ、目の痛みやゴロゴロした感じを訴えたり、まぶしさを訴えることもあります。また、どうしても目をこすってしまい、目が腫れてしまうこともあります。
小児の食物アレルギーの特徴は、症状の現れ方と原因食物が年代別に変化することです。新生児・乳児では、嘔吐・下痢・血便などの症状で発症する場合が多く見られます。乳児では、アトピー性皮膚炎の症状がひどくなることがあります。原因食物は乳幼児期には鶏卵、牛乳、小麦などが多いのですが、学童期になると牛乳、甲殻類、果物類などが多くなります。
食物アレルギーのある場合、原因食物を除去しなければならないことがありますが、例えば鶏卵では、すべて除去しなければいけないのか、加熱してあれば食べられるのか、卵黄だけなら食べられるのかなど除去の仕方も様々ですのでご相談ください。成長期のお子さんにとって、必要最小限の原因食物の除去が基本となります。
このほかにもアレルギーのことで気になることがございましたら、ご相談ください。
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